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鉛・なまり  

 


最近何かと環境問題などニュースでも騒がれていますが
今回は環境問題によく登場する鉛にスポットを当ててみました

釣りを楽しまれる方々にとっては鉛は身近な存在です。
価格も安く、比重11.3(鉄:7.9、銅:8.5)という重さがありますのでオモリに最適。 また、鉛には毒があると言われていますが通常では比較的安定している材料です。ただ、有機化合物として体内に入ってしまうと非常に強い毒性があるそうです。

最近ではセルフスタンドも多くなり自分でガソリンを入れる人も多いかと思いますが、給油口のフタには無鉛ガソリンと書かれています。
30年以上前に使用されていたガソリンは、有機化合物としての鉛が含有していたので中毒症の問題が発生しました。
そのため、いち早く無鉛化のガソリンとなり、その名残で今でも「無鉛ガソリン」表記になっています。

  無鉛ガソリン
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燃料電池が話題にあがることが多くなってきましたが、一般的な自動車用バッテリーは鉛蓄電池が使われています。
メモリー効果が少なく、継ぎ足し充電をしてもバッテリーの性能が下がりにくい利点はありますが、非常に重く、バッテリー上がりなど一度放電しきると充電性能が著しく劣化して性能が落ちてしまう問題もあります。  
メモリー効果って??
充電電池などで、完全に放電しないうちに充電すると、実際の容量よりも利用時間が少なくなること。
全容量の50%まで使用したとろで充電すると、充電を始めたところが充電量0%となり、フル充電しても利用できる容量は全体の50%になる。
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クリスタルガラス(バカラ、スワロフスキーなどが有名)にも鉛が入っています。
無鉛ガソリン

ガラスに鉛とは意外ですが、クリスタルガラスと呼ばれるには酸化鉛が25%以上含まれている必要があります。
酸化鉛であれば人体に影響が無いとも言われています。

ガラスに鉛が25%以上入っているのに透明なのは不思議な感覚ですよね

よく耳にする含有量を表すppmの単位ですが、1ppm(Parts per Million)は、100万分1の事を表し、あくまでも成分比率のみを表す単位として使われています。
ちなみに、合金鋼などの細かい規定は除く  「鉛のRohs指令の上限値」  は、1000ppmですから、比率でみれば0.1%の含有量までは認めているということになります。


     
  [コラム]  一酸化炭素は、なぜ怖い?  
 
寒くなる季節が近づくとニュースでちらほら出てくる話題に一酸化炭素中毒があります。
一酸化炭素がカラダに悪いというのはわかりますが、何が悪いのでしょうか?
中毒と言われるくらいなので一酸化炭素は猛毒なのでしょうか?
ここではコラムとしてその話をしてみます。
 
     
 
呼吸することで空気中の酸素を肺に取り込みます。
取り込んだ酸素を体中に運ぶ役目は赤血球です。赤い血の中にヘモグロビンという酸素を自由につかめるたんぱく質があります。

ヘモグロビンは3個の酸素をつかんで、酸素濃度が薄い場所に行くと酸素だけを離して、その臓器に酸素を運んでいます。  
酸素呼吸 O2 O2

ところが・・・
 
暖房器具の不完全燃焼などで呼吸と一緒に一酸化炭素が入ってきてしまうと、
一酸化炭素
何とヘモグロビンは、2個の酸素と1個の一酸化炭素をくっ付けてしまいます。
CO

3個より1個少ない数なのであまり影響がないように思いますが、実はこの状態が非常に安定した結合らしく、酸素濃度が少ない箇所に行っても酸素を切り離そうとはしないのです。

そのため、必要な臓器や脳に酸素が行き渡らずに、酸欠状態に陥り生命の危険が生じるのです。

CO

一酸化炭素は無味無臭なので気付かないうちに体に進入している危険性もあります。十分な換気を心がけしましょう。

 
     

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