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空気は熱を伝えない?
それぞれ人の感じ方はさまざまですが・・・
春はここちよく、夏うとましく、秋には晴れやかで、冬になれば恋しい。
そんな太陽からは途切れることなく明かりが届きます。

暖・・・「あたたかい」と読みますが、その暖を届けてくれる太陽の表面温度は6000度とも言われています。 鉄は1500度超えたあたりで溶けますから6000度といえば灼熱どころではなくもう溶鉱炉。いやそれ以上かも。

じゃあ、暖かい程度で過ごせるのはなぜ?太陽から距離があるから?
地球の周りを「月」が回っていますので太陽からの距離は地球と同じです。
ですが月は昼と夜の温度差が激しいと聞きます。(行ったこと無いがそうらしい)

距離じゃないことは明らか。

では地球と月の違いは?

大きさ・・・大きさが違うので熱を受ける面積が違う   そりゃそうだけど
月は地球の影に入る・・・そのとき冷えるんじゃない?   違うでしょ
公転軸・・・だから?
人が居るか居ないか・・・温度とどうつながる?   ん?でも近づいたかな

そうだ!空気だ!

空気があるから  空気は熱を伝えにくいのです
弊社所有鋳造解析ソフトJSCATによると   
材質熱伝導率 : cal/(cm・s・℃)
空気0.0001
0.0015
S45C(鉄系炭素鋼)0.0710
熱伝導率はその材質の中で熱の伝わりやすさを数値にしたものですから、いかに空気が熱を伝えない材質かわかります。 鉄と比べて 1/710

もし 空気が鉄並みに温度を伝えるとすると、
月のような寒暖の激しい気候になっていたかも。
バーベキューなんてとてもできっこないハズ。
炭にしろガスにしろ、炎は軽く1000℃を越えているので、その熱が空気を伝って手元まで届く?
これじゃあ皆まとめてバーベキューになってしまう・・・

まあ、鉄と違って空気は気体なので拡散するし対流も起こります。
また適度な・・・ほんと適度な保温効果も報告されています。
熱っぽいのは緩和されるかもしれませんが、楽しくワイワイとはいかないでしょう。

火を暖かい熱いと感じるのは空気の熱伝導ではなくて熱輻射(熱放射)です

空気が熱を伝えにくい性質を利用した例
二重窓
夏涼しく、冬あたたかい。
窓ガラスを二枚にしてその間に空気が封入されている
シンシンと積もる雪を眺めながらネコが窓際でうたた寝
1枚ガラスじゃあアリエナイ
タービンブレード
ジェットエンジンに代表されるタービンブレードの働く環境は過酷です。
圧縮した空気に燃料を混ぜて火を点けるものだから、高温・高圧があたりまえ。
空を見上げると飛んでいるジェット旅客機でさえ、燃焼ガスの温度は1600℃に達するらしい。
鉄、溶けますねエ。地上滑走すらできない。
でも落ちずに地球の反対側まで飛んでいる。
ジェットエンジンの構造
ジェットエンジンの構造
空気の膜で熱から保護
空気の膜で熱から保護
高温高圧を受け止めるタービンについているブレード(扇風機の羽を想像)には表面に無数の「」が開けてあります。この穴から空気を出すことでブレードの周囲を空気の膜で覆い溶けるのを防いでいる。
話を地球に戻しましょう
春ポカポカ、夏サンサン、秋スカッと、冬ゆるやかに。
そんな暮らしができるのも空気のおかげだった!
もちろん太陽から地球までの距離が一番重要だろうけど。
もし空気の成分や、地球を取り巻く空気層の厚さが違っていたらどんな世界が生まれていたのでしょうかねえ・・・

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