キングパーツ
弊社展示ブースの一角に今まで手掛けた「変わり種製品」のショーケースがあります。

本物のエビ、野菜、果物そのものから型取りしたドアノブ。

クラウンが無い骨組みだけのゴルフクラブのヘッド。

マンホールのミニチュア記念品。

シリコン転写、石膏転写、プラスチック転写のお遊び品。などなど。

遊び心満載の、それでもちゃんとした「製品」達に混じり斧らしき製品があります

何かの記念品であることは他の製品を見ればわかりますが、

気になるのが面によって違うミゾです。

片面は3本、反対面は4本。  はて?

歴史的な言われ?抵抗を減らすなど物理的機能?

調べてみました


まず【歴史的見地】から。


石器時代はそれこそ石斧。

ミゾはありそうに見えません。
ヒトが金属を手にした順に
銅、青銅、鉄と材質も変化してきましたが、やはりミゾ解決のヒントはサッパリ。

で、ダメもとで当時の【担当者に聞いて】みました。

「おみゃあ そぎゃ~なことも知らんのんきゃあ」
     (おまえ、そんなことも知らないの)
記念品と言うことは当たっていました。進水式の時の贈答用だそうです。
  広島県は瀬戸内海にあり造船所はたくさんあります。
  船の進水式では銀の斧で「支網」を切り進水させるそうです。
    銀は世界的に悪魔を払う力があると言われています。
銀の弾丸、銀の杭、それに銀の斧。

進水式で使われる斧の場合、

3本の溝は三柱之大神(かみさま)、4本の溝は四天王(ほとけさま)を表していて、

神と仏からのご加護を願った斧は船内の神棚の近くに収められるか

支鋼切断のセレモニー実施本人に記念として贈られるそうです。

ちなみに弊社製の斧は「銀」ではなくS45C鋳造品を磨いてメッキしています。
一般的には真鍮にメッキというのが多いようです。
実用として使われる斧の場合では少し解釈が違い、
  3本の溝はミキ(御酒)
  4本の溝をヨキ(土地、水、太陽、空気の四つ)とし、山海の実りをもたらすもの
自然と共に生きていた人類の、自然に対する感謝の気持ちを表しているのでしょう。

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