キングパーツ

地球は大きな磁石だ!
そんなお話を以前「鉄の星 地球」でご紹介しました

少しおさらい!

地球の最も内側は「鉄とニッケル」の固体金属でできておりコアと呼ばれています。
その周りには「鉄とニッケル」の流体金属が流れていてマントルと呼ばれています。
このマントルが動くことで電気の流れが起こり磁場が発生していると考えられています。
そして、磁力線が出る側を「N極=南極」、引き込まれる側を「S極=北極」であるとお話しました。
地球コア

なんとS極とN極は過去何度も入れ替わっているらしく、
そのことを確認できる地層が世界中に3箇所見つかっています。
そのひとつが千葉県市原市にある「養老川流域田淵の地磁気逆転層」。
ニュースにもなりましたが、ここで見られる77万年前~12万6千年前の地質年代を「チバニアン」という名前で国際地質科学連合に申請し、認定されるかが注目されています。

チバニアン

「チバニアン」の場所はキングパーツ東京営業所から車で約1時間半、千葉県市原市の山中、紅葉スポットでも有名な養老渓谷近くにあります。

東京営業所員の声 
近い!
是非その地磁気逆転を見てみたい!

そんな思いから話題の「チバニアン」に行ってきました。

駐車場も完備されており、そこから案内に沿って山道を降りていくと、養老川にたどり着き、河川沿いを少し歩き現場に到着です。

チバニアン看板 渓谷

11月のとある平日でしたが、既に団体・個人と10数名の見学の方がいらっしゃいました。

断層壁面の調査跡

地層壁面には調査の跡がたくさん見られ、杭により上から

=現在と同じ磁場」

=磁場が不安定の時代」

=磁場が逆転していた時代」

と色分けされていました。

断層壁面の調査跡拡大

また、下の写真の青線部分が、およそ77万年前に古期御嶽山が噴火したときの火山灰の堆積層で、地磁気が逆転した年代を特定できる目印となっています。

断層壁面の調査跡

さて、磁気逆転が見て分かるか。
手軽な測定器「方位磁石」を取り出して「緑」の地層から「赤」の地層まで順に近づけてみます。

その結果は!?

磁場は弱い

残念ながら、方位を逆に示すという反応はありませんでした・・・。

スマフォアプリで磁場調査type1 スマフォアプリで磁場調査type2

スマホアプリを使ってみるも、これも反応無し。他の見学者の方々も同じように試していらっしゃいましたが、みなさん反応無かったようです。

方位磁石やスマホでは反応しませんでしたが、聞くところによるとちゃんとした?磁力計では極性が逆転する反応が起こるそうです。この調査では購入予算なく断念!

最後に以前使った金属探知機で何か反応あるかとかざしてみましたが、さすがに何も反応はありませんでした。

ん?

なんで金属探知機なんだ?

金属探知機でも調査

今回地磁気逆転をはっきりと目で見ることは出来ませんでしたが、「チバニアン」の命名については、2019年1月現在で二次審査を通過しており残りニ段階の審査をクリアすれば決定の予定とのことなので、楽しみに待ちたいと思います。


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